アニメOP風動画をSora2とSuno5で作ってみた

2025年10月13日

作っちゃいました

Sora2が話題でしたので、ステップアップでアニメ風OPを作って遊んでました。

動画の生成AIは素晴らしくはっちゃけた、というか、勝負かけて来たなと感じて、1日100回生成できるのに無料でいいの?なんて驚いてました。

現在では30回と制限がいろいろできてきましたが、そうした驚きとともに、もともとアニメのMAD動画をこっそり作ってたりして、そうした経緯で、今だと単発生成は10秒だけど、つなげて本当にアニメOPっぽいのができるんじゃないのか、と思って走りはじめました。

中世ファンタジーな、アニメ、ゲーム、小説が好きで、ロボットものももちろん好きなんですけども、作る場合はこっちによってる感じがします。

さて、そうして思い立ったが吉日、ざっと一日半もしないうちに一分半ほどのアニメOP風をでっちあげました。

わりと乱暴に作ったので、課題や取り除きたいフレームが残ってたりと荒い状態でしたけれど、とても満足できました。

が、何を思ったか、Sunoでさらにもう一曲、今度はフル尺で作ってみたらなんかいい感じにできてしまいました。

どうしましょう、曲があるんですよ、作るしかないでしょう、みたいなノリでさらに時間をかけて、工夫をして、そうして完成し発表へと至ります。

こういう短期決戦、ノリと勢いみたいなのは性分なのかもしれません。

どうやって作ったの?

開発過程を、作った素材などを並べながらお話していきましょう。

まず最初に、Sunoへ課金しました。有料版です。

昔、ゲーム用のBGMが作れるか試すために有料版を使っていたのですが、さらにパワーアップしていたSuno5で、曲を作ります。

歌詞をChatGPTと相談しつつ、実際に生成してみて変えてみたりと調整です。

ChatGPTはところどころ英語にするとそれっぽくなる、というアドバイスがありました。

まず最初に作った方の歌詞はこちら

[Verse 1]
朝露きらめく街角で
道端にキノコがひょっこり
小さな好奇心 胸を揺らして
Adventure begins today

[Verse 2]
フラスコの中 虹色のDream
杖が導く新しい伝説
恐れを超えて 挑戦を選ぶたび
仲間と笑い合える

[Chorus]
Gather light, gather! (つどえ 光よ つどえ)
咲く 花のように Dreams will bloom
僕らの 想像もしない
希望の 世界へ
駆けだそう Fly high!

Sunoでのスタイル指定はこちらです

anison style, anime opening, energetic J-pop, full intro and chorus, around 90 seconds

ChatGPTへは、えむげんちゃんのキャラクターイメージを伝えて、そのうえで、歌詞の方向性を相談、よさそうな案で歌詞を書いてもらって自分で調整をしていきました。

キノコ、好奇心などはキャラクターイメージから出て来たんじゃないかと思います。

「フラスコの中」という歌詞は最初は「試験管の中」でした。キャラクターの画像にポーション用の試験管があって、それをもとに出力されたものを、実際聞いてみて、違和感を感じてフラスコに換えてみました。

そうして、今度は動画編集ですね。

昔から使っているAviUtlを使いつつ、Sora2へ動画生成してもらってパーツを量産です。

Sora2へのプロンプトの一例です

このキャラクターが主役の中世ファンタジーアニメ、キャストなどの文字無し、この画像はフレームには含めなくていい、魅力的なカメラワーク、森の中で朝の光が差し込み、木漏れ日の下で目を覚ます彼女。少し眠そうに伸びをして、光に手をかざす。

最初は「キャストなどの文字無し」を指定していなくて、いろいろ文字が出てしまったりしてました。

その素材も1つ目は使っちゃったんですけどね。

「この画像はフレームに含めなくていい」は、いまいちで無視されがちだったので、いろいろ試行錯誤してました。最新の定番だとどういうプロンプトなんでしょう?

例として挙げたのはオープニングの冒頭のシーン用です。ここは指定して作りました。

「アニメのOP風」とざっくりしていでもそれっぽく作ってくれるので基本はそちらを使います。ただ、最初に使えそうな素材がみあたらなかったので、好きなアニメ、このすばの三期の冒頭を参考にしました。

タイトルロゴは Affinity Designer で文字組み合わせて作ってます。

こちらですね

タイトルロゴ

そうして、熱中して暴走気味な感じでざざっと完成(と言い張って)、Xに投稿したのが1つ目です。

それはそれで面白かったですし、満足してたんですよ。

とはいえ、せっかくお金払ってSuno5使えるから、もうちょっと、と思って、やりはじめた結果、できちゃったんです、次のアニメソングが。

そこからは、少し時間かかるなと思って、腰を据えて対応をしました。

1つ目では課題が見つかりました。

他の登場キャラクターが安定しないことです。

ということで、まず仲間を作りました。

えむげんちゃんは、後衛の魔術師か錬金術師的な雰囲気なので、前衛の戦士、盗賊、僧侶当たり欲しいなぁとChatGPTと相談しながら、立ち絵も含めて作っていきます。

出来上がったのがこちらです。

Sora2資料_キャラ単体_えむげん Sora2資料_キャラ単体_バルド Sora2資料_キャラ単体_フェリナ Sora2資料_キャラ単体_ノルトール Sora2資料_キャラ単体_チーム

Sora2は、参照画像を自動でトリミングして使用してくれます。しかし、ここが落とし穴で、動画の縦横比率とフィットしてないと、中途半端に切られてしまいます。

かなりそれに気づかず、最初はえむげんちゃんのキノコの帽子の上が安定しませんでした。

いくつか当てはめてみつつ、キノコの妖精を登場させたいな、とか、えむげんちゃんの変身もさせてみたいとか、そういうのを組み合わせていきました。

途中で、もう少し世界観広げようかと思い立ち、サブキャラを追加します。

人魚さんは、いきなりSora2に作ってもらっちゃいました。

ただ、立ち絵化しにくそうだったので方針変更し、ChatGPTで相談のながれで、勇者と魔王を作ります。

「アニメ風OP」のワードでいくつか作って、そこを骨子と発想のヒントにします。

さらに、もともと歌詞がついているので、歌詞に基づいてシーンを連想してつないでいきます。

サビはバトルにしようとか、ここは日常、このいったん沈んだところは眠るイメージだなぁと連想しながら素材を用意して前から組み立てていきます。

さて、ここで困ったことが起きました。

突然、まったく別キャラクターのゲーム、RPGを作りたくなってしまいました。

その欲望に打ち勝てず、作業は並行へ。

といっても、そのころにはSora5もリミッターがあったりして、連続で素材作成はできなくなっていました。危なかったですね。

いろいろ詰め込めて面白かったですし、もっと時間をかけて、と思わなくもないです。

時間をかけて、良くすることを優先するのがいいのかが、かなり悩みどころだと感じています。

結局は一通り作ってみて、投稿して、それで得られる経験値もありますし、こだわったからこそ良いものとして評価されたりもします。

締め切りだったり、完了ポイントをどこに置くのか、を自分でいかに決めるかは大事なんだと思います。

いくらでも完璧を求めれば作業はし続けられてしまいます。

というわけで、ある程度で切り上げました。

最後に、歌詞をつけて完成です。

最後に

面白い時代だなと感じています。まさか、自分のキャラクターのアニメが、OPっぽいものが、作れちゃうなんて不思議ですね。